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今日から学校が始まった・・・ちょっとテンション下がり中。(学校が始まったからではないけど)

神狩り レビュー:10点中8点

著者:山田正紀
あらすじ:工場現場で見つかった弥生時代の石室には、謎の<古代文字>が刻まれていた。情報工学の若き天才島津圭介は、その解明に乗り出した。が、古代文字は人間にはとうてい理解不能な構造を持つことが判明する。この言語を操る者、それは神なのか?だとしたら、嘲笑うように謎の言語を提示する神の真意は?やがて圭介は、人類の未来を賭けた壮絶な闘いの渦に巻き込まれていく――壮大なテーマでSF界を瞠目させた傑作長篇(裏表紙引用)


久々に会心の一撃をくらった。山田正紀は、私の敬愛する小説家の一人。やっと、処女作を読んだわけだが、読むのが遅すぎたぐらいだ。

「――語りえぬことについては、沈黙しなくてはならない。」

私の中の傑作と言うのは得てして、芸術というものが内在する。映画にしても文学にしても漫画にしてもだ。だからこそ、8点という点数を越える作品に関しては、素直におすすめは出来ない。そして、そういう芸術を内在する作品というモノは、創り手の自己愛、利己、自慰的なモノが含まれてくるものだ。(作者にその意図は無かったらしいが)そういうモノが嫌いな人は読むべきではないかもしれない。

それにしても、素晴らしい。まさか処女作でここまでの完成度を誇る作品は稀有以外の何ものでもない。当の本人は謙遜気味?ではあるが。何が素晴らしいかという問いに対して、私の言葉で語るのは難しい。読んでくれとしか言いようがないが、しいて挙げるのであれば、その知識に裏付けされたストーリー性だろう。

「神」という漠然不明確な存在を「敵」に仕立てあげる。その行為自体、無謬性と無謬性の闘いのようなものだろう。それをここまで、巧みに描く山田正紀という存在は、天才以外の何ものでもないだろう。彼自身はそれを否定してはいるが・・・

山田正紀は、「最後に大傑作をものにしてやる」と記している。果たして、これ以上の作品を拝めるのか?まだ、読んでない山田正紀文庫は多くある。これからも楽しみにしたい。ついでに、これの2を読んでみよう。不評らしいから少し躊躇うが・・・


「世界は私の世界である。
世界が私の世界であることは、言語の限界(私だけが理解する言語)が私の世界の限界を意味するということに示される」
(ヴィトゲンシュタイン)

             






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テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学



















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