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自由とは?人間とは?

マンダレイ レビュー:10点中7点+

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アメリカ三部作の二作目。一作目の「ドッグヴィル」に比べると、演出、物語、本質共に見劣りするのは否めないが、それでも、さすがラース・フォン・トリアー監督と言った所でしょうか。人間の本質を見抜き、曝け出すその哲学的アプローチ。この監督だからこそ出来る変態的で天才的センス。毎度の事ながら脱帽です。だからこそ、この監督の映画は誰にもお勧めできない。

この作品が一作目に比べて見劣りするのは、アメリカという社会を投影し過ぎたからではないだろうか。この映画における、アメリカ批判は、民主主義という薄っぺらい理想主義の弊害と人種差別における自由の在り方。アメリカ=グレースという対比的アプローチ。その対比から生じる、グレースが権力を持った事における押し付けがましい自由という曖昧な概念。そして、最後の言葉による全否定。そんな所に集約される故に、少々、主題性が出すぎて、一作目より心を抉られる様な感覚が薄いのではないだろうか。

それでも、この映画の本質というのが、また一種の別の場所に存在していたりするから素晴らしい。人間という存在の否定。人間という曖昧な概念への苛立ち。利己と淘汰。そんな本質的執念が、また私を驚嘆させる。映画として素晴らしいか否かは別として、とにかくこの監督の意思というのは、超越して素晴らしいと思う。

但し、希望があって然るべきの映画において、未だ希望が見えて来ない。この映画は三部目によって見方がガラっと変わるだろう。あくまで否定から生じる教訓として終るのか。それとも希望で終るのか。この二作目が終章への序章であるとしたら、最後の瞬間というのはどんなものになるだろうか。楽しみで仕方が無い。期待は高まるばかりである。

              






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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画



















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